保育士になるための国家資格を手にするには、厚生労働大臣の指定する養成学校を卒業・通信教育・独学など、さまざまな方法で取得することができます。
私は当時フルタイムで働いていたので、養成学校に通って保育士資格を取得するという選択肢はありませんでした。
それと、できるだけお金をかけたくなかったということもあったので、通信教育ではなく少しでも節約できる独学で保育士試験にチャレンジすることにしました。
そして、まず私が悩んだのがテキスト選びでした。
早速、保育士試験の勉強をするために本屋に行ったり、インターネットで調べたりしたのですが、保育士筆記試験に関するテキストは本当に数多くあるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまいました。
そこで今回は、これから私と同じように独学で保育士の筆記試験を受験される方で、テキスト選びに困っているという方のために、私がテキストを購入した際、これは失敗だったなぁ~と思ったテキストと最終的に使用して良かったなぁ~と思ったテキスト5冊をご紹介します。
テキスト選びのポイント!それは最新版のテキストを選ぶこと
私は、保育士試験にチャレンジすることを決断したものの、試験の内容など全く知らずゼロからのスタートでした。
まず、試験の内容を知ることが先だと思ったので色々と調べてみると、保育士筆記試験は10科目もあって広範囲であることに驚きました。
保育士筆記試験の具体的な試験内容も知らずに、受験することを思い立ったことの方がビックリですけどね…。
これは無理かも?!でも受験することを決めた以上、やるしかない!
しかし、保育士の筆記試験に関するテキストは各出版社からたくさん出版されているので、優柔不断な私はすごく迷いました。
そして、どのテキストも大体同じだろうと思って、古本屋さんの安いテキストを適当に選んで2冊購入しました。
早速このテキストで勉強を開始しましたが最初は「何がなんだかサッパリ?!」って感じでした。
でも繰り返し読んでいくうちに、保育士試験の全体像は大体理解することができました。
でも、安いテキストを適当に選んで購入したことは失敗でしたね。
まさに“安物買いの銭失い”です。
こちらのテキストは、各科目ごとに要点をスッキリまとめていて予想問題も付いていましたので、短期間で集中して勉強するには、とてもわかりやすかったです。
保育士試験では、法律に関する問題が各科目から幅広く出題されます。
それと、保育士試験の要である“保育所保育指針”がとても重要になります。
保育所保育指針についても調べてみると、このテキストに記載されている内容が微妙に違うことに気が付きました。
このテキストの何が失敗だったのかというと、法律や保育所保育指針が改正前の古いものだったんです。
私がはじめに購入したテキストは、図解でわかりやすく説明していてすごく良かった部分も多いのですが、何年も前のものでした。
法律は改正されることが結構あって、当時と試験内容が変わってしまっているところがありますので、保育士試験のテキストは最新のものが必要だということです。
という訳で、最新版のテキストを購入し直しました。
重要ポイントをまとめたテキスト2冊&過去問題集1冊
テキストを購入し直すことになりましたが、私がテキストを選ぶ際に重視したことは、最新版で保育士試験の要とも言える“保育所保育指針”が全文載っていることです。
そこで選んだテキストは、『保育士 完全合格テキスト上巻・下巻』(翔泳社)の2冊と、『保育士過去問題集』(成美堂出版)の1冊を購入することにしました。
テキストを何冊も購入すると目移りして集中できないと思ったので、重要項目を凝縮してまとめたテキストと問題集に絞って、最小限の3冊に抑えて勉強することにしました。
『保育士 完全合格テキスト上巻・下巻』は、各科目ごとの過去5年の出題傾向や対策がわかりやすく解説してくれているので、各科目の重要なポイントをつかむことができました。
そして、私がテキスト選びで重視していた最新の「保育所保育指針」が、上下巻ともにテキストの最後に全文掲載されています。
分厚いテキストを持ち歩くのは重たいので、私はこの「保育所保育指針」の部分を切り取って、時間のある時にいつでも読めるようにカバンの中に入れていました。
『保育士過去問題集』は、最新の法改正や保育所保育指針に対応していて、実際に全10科目の筆記試験で出題された過去3年分の問題がすべて掲載されています。
そして、解答と詳しい解説が別冊で付いていて、切り離して使えるのですごく便利でした。
マークシート式の解答用紙も付いていますので、筆記試験本番の感覚で問題を解くことができます。
不合格になった科目はテキスト2冊を追加購入
私は残念なことに、保育士筆記試験を一発で合格することができませんでした。
社会的養護でたった1問が足らず1科目不合格になったので、すごく悔しかったですね。
“社会的養護”が不合格になったということは、セット科目の“教育原理”も一緒に再受験しなければいけないんです。
保育士筆記試験を初めて受験したときは、10科目全部を一度に勉強するのですごく大変でしたが、再試験では不合格になった科目だけを勉強すればいいので、この2科目を徹底的に攻略すれば合格点に到達するわけです。
社会的養護は、他の科目より難しい科目だと言われていて、全社協のテキストから出題される傾向にあります。
そのため、全国社会福祉協議会の新 保育士養成講座 第2巻『教育原理』と第5巻『社会的養護』の2冊のテキストを追加し購入しました。
全社協のテキストは、1科目1巻ずつの全12巻が出版されていています。
要点をギュッとまとめたテキストと違って、全社協のテキストは文字がぎっしりと細かく詰まっているので、一瞬ゾッとしましたが、一度勉強した内容なので自分で重要ポイントをつかみながら、じっくり読み進めることができました。
そして案の定、全社協のテキストからの出題があって、教育原理と社会的養護の2科目も無事合格することができました。
独学で節約!私が合格するまでに使ったテキスト5冊の合計金額
- 『保育士 完全合格テキスト上巻』(翔泳社):定価本体1,900円+税
- 『保育士 完全合格テキスト下巻』(翔泳社):定価本体1,900円+税
- 『保育士過去問題集』(成美堂出版):定価本体1,400円+税
- 改定1版 新 保育士養成講座 第2巻『教育原理』(全国社会福祉協議会):定価本体1,900円+税
- 改定1版 新 保育士養成講座 第5巻『社会的養護』(全国社会福祉協議会):定価本体1,900円+税
テキスト5冊の合計金額は、9,000円+税の9,720円でした。
テキスト選びで失敗して無駄になってしまったテキストもありますが、それらを除くと1万円以内に収まり節約して、独学で合格することができました。
独学で保育士筆記試験にチャレンジされる方へ
私は、今回ご紹介しました5冊のテキストを使用して、独学で保育士筆記試験に2回目のチャレンジで何とか合格することができました。
保育士筆記試験を独学で受験する際のテキスト選びは、とても重要です。
テキスト選びのポイントをまとめてみると、最新版のテキストを最小限にするということです。
要点をまとめたテキストと過去の問題集があれば十分です。
そして、自分の苦手な科目や不合格になった科目があれば、全社協のテキストを追加して購入すればいいと思います。
これから保育士の筆記試験を独学でチャレンジされる方で、テキスト選びにお悩みの方の少しでも参考になれば嬉しく思います。
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